経営お役立ちコラム
経営のヒント!
前回に引き続き、Z世代との協働に焦点を当てます。このシリーズではZ世代について3回に分けて考察しています。前回までのZ世代の働く価値観や接し方、コミュニケーション方法に引き続き、今回はZ世代にとっての適性と配置について触れます。

♦Z世代にとっての働く意味
第1回でも述べたように、終身雇用が崩壊している昨今、Z世代は一つの企業でずっと働くとは考えない傾向にあります。また、個人差はありますが、「人間関係」「タイパ(時間対効果)」「自己成長」といった点を重視する傾向にあります。
そのため、この会社の将来はどうなるのだろうか、今の仕事が自己の成長につながるのか、時間を無駄にしているのではないか、ここで働いていても将来につながらないのではと悩むことも多く、人間関係が合わないと思えば無理をし…

続きを読む
24/02/29 21:00 | カテゴリー:,  | 投稿者:広報部 コラム 担当
前回に引き続き、Z世代とのコミュニケーションに焦点を当てます。このシリーズではZ世代について3回に分けて考察し、今回は心理的安全性と関係性の構築について探求します。Z世代に対してどうやって接すればよいか分からない、うまくいかない、報連相が十分に行われない、といった課題に対して向き合っていきます。

♦Z世代のコミュニケーションスタイル
Z世代はチャットツールを好んで使用することが多いです。その背景として、学生時代からX(旧Twitter)、Instagram、LINEなどの多様なSNSやチャットツールに慣れ親しんでおり、常に情報の渦の中で育ってきたことが挙げられます。この環境により、彼らは多様な情報を迅速に取り入れ、効果的に取捨選択を行う能力を身につけています。チャットツールはやり取り…

続きを読む
24/01/31 21:00 | カテゴリー:,  | 投稿者:広報部 コラム 担当
近年は、多くの職場でZ世代と呼ばれる若い世代とのコミュニケーションがうまくいかない、早期退職をされてしまう、といった悩みを聞きます。そこで、本コラムでは、3回に分けてZ世代と共に働くことについて連載します。1回目はZ世代にとっての働く価値観と接し方について述べます。
Z世代とは、一般的に1990年代中盤から2000年代にかけて生まれた世代であり、2023年時点では13歳~27歳(1996年~2010年生まれ)となります。

当然に彼らには個人差があり、Z世代という一般化を避け、個別に接するべきです。しかし、生まれ育った社会的な背景や構造には一定の共通点があり、全体的な傾向も見られます。

♦Z世代の特徴
Z世代の特徴を、人事ZINE (注1)をはじめとするインターネットの様々な情…

続きを読む
23/12/31 21:00 | カテゴリー:,  | 投稿者:広報部 コラム 担当
◆はじめに

レジ袋有料化や食器等における脱プラなど、環境問題に対する一般消費者の意識は特にここ数年で大きく高まり、さらに加速しています。
今年の中小企業白書でも「GX・サプライチェーンに関する社会的要請等の経済社会情勢への対応は、これを新たな取組に挑戦する機会と捉えて、投資やイノベーションを促進することが重要」と書かれており、今やGXは中小企業の経営に切っては切れないポイントとなっています。

◆GXとは?

GXとはグリーントランスフォーメーションの略で、「化石燃料をできるだけ使わず、クリーンなエネルギーを活用していくための変革やその実現に向けた活動」(注1)のことです。政府は2050年時点で温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させるカーボンニュートラルの実現を宣言しており、…

続きを読む
23/11/30 21:00 | カテゴリー:,  | 投稿者:広報部 コラム 担当
♦はじめに

昨年から円安ドル高の傾向が見られ、新聞やニュースを賑わしています。「金利の動向から景気を読み解く」の最終回は、金利がこの「為替」にも影響を与えることをテーマにしたいと思います。(本コラムの記載はすべて執筆者個人に属し、組織等の公式見解を示すものではありません。投資等の判断は自己責任でお願いします。)

♦昨年からの円安の要因には「内外金利差」の拡大がある

「ドル円」などの為替が変動する要因はさまざまですが、一般に「金利」は為替に影響を与える重要な要素です。投資家が少しでも高い金利で資産を運用しようとして金利が高い国(例えばアメリカ)の通貨を買い、金利が低い国(例えば日本)の通貨を売ると、これは「ドル高円安」の要因になります。特に日本と外国の金利差(内外金利差と言い…

続きを読む
23/10/31 21:00 | カテゴリー:, ,  | 投稿者:広報部 コラム 担当
♦はじめに

「金利の動向から景気を読み解く」をテーマに、前回のコラムでは、日本で超低金利が続いた理由として、長い間、予想物価上昇率が低水準で定着してきたことがあるとお伝えしました。今回はその要因と、では今後どうなるのかについて考えたいと思います。(本コラムの記載はすべて執筆者個人に属し、その所属する組織の公式見解を示すものではありません。投資等の判断は自己責任でお願いします。)


♦予想物価上昇率が上がらなかったのは「賃上げが見込めない」など構造的要因

人々の行動として、今後、物価が上がると考えれば、買いたいモノの値段が上がる前に早めに買おうとします。その際に、貯金を取り崩したり、ローンを組んででも買おうと行動すれば、金融機関は預金金利を引き上げて預金を集めようとしたり(…

続きを読む
23/09/30 21:00 | カテゴリー:,  | 投稿者:広報部 コラム 担当
♦はじめに

今年4月、経済学者の植田和男氏が日本銀行(以下日銀)の新総裁に就任しました。長い間、超低金利政策が採られてきた日銀の金融政策にも今後何らかの変更があり、わが国の金利や為替の水準、企業の設備投資等に影響を与える可能性があります。

そこで、今回から3回の連載で「金利の動向から景気を読み解く」をテーマに、金利変動のメカニズム、金利が日本の景気や物価、為替などにどう影響してきたかについて、分かりやすく示したいと思います。
将来の金利変動を予測することは極めて困難ですが、金利の動向について理解することで、中小企業の皆様が少しでも将来の予測可能性を高め、事業機会の獲得や脅威の回避につながれば幸いです。(本コラムの記載はすべて執筆者個人に属し、その所属する組織の公式見解を示すもの…

続きを読む
23/08/31 21:00 | カテゴリー:,  | 投稿者:広報部 コラム 担当
1.はじめに
「今年こそイノベーションに着手する!」と一度は思い立った中小企業は数多くあるのではと思います。2021年の東京商工会議所調査(注1)によれば、都内中小企業の約70%は既に何らかのイノベーションに着手しています。一方で、差別化に繋がる“革新的イノベーション”となると約30%であり、さらに“新商品・新事業開発に関するイノベーション”は約21%程度にとどまっています。また、外部連携してイノベーションする場合の相手先として、「異業種」「提携先」「大学・高等教育機関」「研究機関」などを“これまで以上に新たに連携を希望する相手”と回答する割合が他を大きく上回っています(注2)。このあたりに経営者の期待と悩みが垣間見てとれます。

2.企業活動のどの分野からはじめるのか、特別な着想が必…

続きを読む
23/07/31 21:00 | カテゴリー:, ,  | 投稿者:広報部 コラム 担当
1.はじめに
2020年の国の脱炭素宣言から、官民挙げた“脱炭素“の動きが加速しています。これに伴い、国や自治体から様々な補助事業が打ち出され、環境分野は新たなビジネス領域として注目を集めています。中小企業にも脱炭素経営への取り組みが求められると共に事業機会が増えつつありますが、脱炭素経営とは具体的にどのようなものでどこから取り組みに着手すればよいのでしょうか。

2.そもそも脱炭素経営に取り組む必要あるのか?
経済産業省によれば、中小企業の約70%が何らかの形で経営に影響を及ぼすと考えているものの、80%は対策を立てていない状況です(注1)。その理由としては、コストが高い、規制やルールなど対応に関する情報が乏しい、自社経営には関係ないと考えている、などが挙がっています。必要性は感じ…

続きを読む
23/06/30 21:00 | カテゴリー:, ,  | 投稿者:広報部 コラム 担当
◆はじめに
本は1人で読むもの。つまり「独」書であるという概念を打ち破るのが読書会です。テーマに沿った本を持ち寄って、コーチングの「傾聴」、ファシリテーションの「対話」、人的資本経営の「心理的安全性」を盛り込んだ手法です。所要時間は2時間ほど。事前に本を読んでこなくても大丈夫。参加のハードルが低いのが大きな特徴です。

◆中小企業を取り巻く課題
人手不足が深刻になるなか、中小企業が新規採用を行って人員を確保することはたいへんな困難を伴います。これからの時代は、ますます生産性を向上させ、限られた人員で業務をこなすという方針を採用しなければ、事業そのものが立ち行かなくなります。

さらに、新規事業や顧客の開拓、SDGsや対話型AIの登場など、次々とやってくる外部環境の変化にも対応して…

続きを読む
23/05/31 21:00 | カテゴリー:,  | 投稿者:広報部 コラム 担当

このページの先頭へ戻る