経営お役立ちコラム
「知的資産経営[IAbM]エヴァンジェリスト育成実践コース」は6月16日(土)から城南支部において開講する専門分野エキスパート育成コースのひとつです。今回はこのコースに絡めて「知的資産経営」についてお話しします。
【知的資産とは】
「知的資産」が最も頻繁に受ける誤解は「知的財産」との混同です。1字しか違わないので大差ないと思うかもしれませんが、経営の視点から見るとまるで違った概念です。知的財産(以下知財)は法律で規定されているもので明確な基準があります。ここでは詳しい説明は省きますが、よく知られた特許権や商標権のほかに著作権なども含んだ11種類の知財が存在しています(特許庁ホームページ参照)。このうち特許庁が所管する特許権、実用新案権、意匠権および商標権の4つ…
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18/06/30 21:00 | カテゴリー:
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広報部 コラム 担当
食品スーパー、食品メーカー、農業、漁業など、食品に携わる事業者のみなさまはこれからさまざまな問題に直面し、解決しなければないことが予想されます。HACCPの義務化、少子高齢化による消費の減少、担い手の不足、原料資源の枯渇などです。
先日、支援が決定した、ある水産加工メーカーの社長から、これからの水産業界は資源が枯渇していく。この中で生き残りをしていくにはどのようなことが必要かという質問をいただきました。加えて短期的な取引ではなく、長期的に継続していく取引をお願いしたいということも依頼されました。その時にこんなことを話した記憶があります。
御社の一番の売りの商品は地元産の水産物のこれですよね、この商品は、よりブランド力を高め、高く売りましょう。また、こちらは産地から冷凍で入ってくる…
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18/05/31 21:00 | カテゴリー:
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広報部 コラム 担当
中小企業・小規模事業者の皆様は、様々な経営課題をお持ちかと思いますが、必ずと言っていいほど資金(金融)に関する問題に直面します。新たな事業に取り組む時にも、業績不振に陥った時にも、事業資金を安定的に確保できなければ、対応策が定まりません。
このたび城南支部では、「金融支援専門家育成コース(金融支援塾)」を開設しました。中小企業・小規模事業者の皆様の期待に一層応えられるように、金融支援に強い中小企業診断士の育成に力を入れて参ります。
今回、金融支援専門家について、(1)財務実態の把握、(2)資金繰り管理、(3)提供担保の評価の観点から紹介させて頂きます。ご質問等がありましたら、本ホームページの「お問い合わせ」をご活用ください。
1.財務実態の把握
経…
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18/04/30 21:00 | カテゴリー:
読みもの | 投稿者:
広報部 コラム 担当
1.なぜ、世田谷区で増殖中なのか
「まちバル」とは、飲食店を中心にした食べ飲み歩きイベントです。商店街様により多少異なりますが、700円券5枚セットのチケットを3,500円程度で購入し、複数のお店を“ちょい飲み&つまみ食い”して、はしごするイベントといえます。平成27年2月13日に八幡山商福会商店街振興組合様でまちバルが開催されてからこれまで、世田谷区では20ヶ所の商店街(連合体を含む)様により計24回のまちバルが開催されてきました。世田谷区内で開催するまちバルが増えているのには3つの理由があります。
(1)店主様が取組みやすく、効果が見込める
まちバルは、自店で行うイベントであるため、お客様に直接、店の良さを伝えることができます。また、従来型イベントであると経営者様が店の…
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18/01/31 21:00 | カテゴリー:
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広報部 コラム 担当
【誠意のある接客をすることは難しい】
顧客から「言葉で謝っていても誠意が感じられない」「誠意を見せてほしい」と言われることがあります。「誠意とは何か」簡単ではありますがポイントを書いておきます。
1.どのような相手に対しても緊張感をもって対応すること
まず、最初に接客対応する場合、年齢、性別、身なりなどで先入観を持って対応してはいけません。外見だけではどのような相手か全く分からないのだから、緊張感を持ち、真摯に対応するべきです。相手を見下した思いがあると、それは即座に態度となって現れ、相手に瞬時に伝わります。その時点で不信感が醸成されクレームの始まりとなるのです。
2.相手の話をよく聞くこと
商品クレーム、接客サービス、行政窓口での相談事など、お客様が来られた場…
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私たちはほとんどの産業において、接客とは切っても切れないものだと思います。また普段の人間関係においても、ほんの少しの配慮不足から関係がギクシャクしてしまうことがよくあります。「顧客満足」「顧客の立場で」「顧客のために」等々、普段よくこれらの言葉を使います。また、クレーム対応本なども沢山売られていますが、今回は実際の事例を通して配慮のある接客とはどういうものか考えていただき、お仕事にまた、人間関係に、参考になればありがたいと思います。
1.クレーム・苦情は付きものと思え
小売業・サービス業・飲食業・金融機関・行政の窓口・製造業等、どの業種においてもクレーム・苦情は必ず発生します。私のところはクレーム・苦情(今後はクレームで統一)が無いという責任者がいたら、それはサイレントクレー…
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1.シェアリングエコノミーとは
シェアリングエコノミーは平成27年版情報通信白書(※1)でも取り上げられており、シェアリングエコノミーという言葉を耳にすることが多くなりました。シェアリングエコノミーは言葉どおり所有する資源を分け合う経済活動ですが、個人間取引が特徴的です。この概念は決して新しいものではなく、例えば個人所有のチケットや電気製品などのオークション形式の売却も対象に入ります。
最近もてはやされているもので民泊も対象となります。大田区では国家戦略特区として民泊サービスがスタートし、区のホームページには「大田区国家戦略特別区域外国人滞在施設経営事業(特区民泊)」(※2)として掲載されています。さらに、民泊については、本年3月に「住宅宿泊事業法案(民泊法案)」(※3)が閣議決…
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英国ロンドンのポートベロ―・マーケット、コロンビア・フラワーマーケットなど、海外では日常生活に根付いたマーケットがまちの活性化や地域住民の質の向上に大きく寄与している例が多数みられます。こうしたマーケットを活用して、東京のまちや商店街に賑わいを創り出すカギは何か?
海外のマーケットでの成功要素を盛り込んだ埼玉県志木市の柳瀬川のマーケットは街の活性化にも繋がっており、地域の行政機関からも注目されております。柳瀬川のマーケット主催のYanasegawa ink代表で、日本におけるマーケット研究の第一人者として海外および東京のマーケットを研究、日本で実践に移されている(一社)国土政策研究会 公共空間の「質」研究部会ダイレクター 鈴木美央様(工学博士)より、まち・商店街の活…
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17/05/31 21:00 | カテゴリー:
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広報部 コラム 担当
中小企業、各種法人経営者の皆様は、事業の安定と成長に向けた戦略をお考えのことと
思います。戦略の一歩は自社の強みを把握し、計画的に実施していくことです。
実施が社内の経営資源だけでは難しい場合、実務経験のある専門家の活用をお考えに
なっては如何でしょうか。経営リスクの低減、人材育成に繋げている社会福祉法人
<保育所>の事例をご紹介します。
1.支援に至る経緯
社会福祉法人(保育所)は助成金が主たる財源であるため、一般的に事務部門に人手
をかけられない状況にあり、法人責任者及びそれに準ずる職員が一気通貫で事務処理を
進める場合が多いようです。園長が理事会運営、自治体の保育所指導検査準備、人事総務
経理管理、給与計算等の職務を抱えています。園長に集中している職務を他の
ス…
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17/03/31 21:00 | カテゴリー:
読みもの | 投稿者:
広報部 コラム 担当
ロードショーと言えば、一般的には映画の封切りを表すかと思いますが、金融業界においては、IPO前に機関投資家を訪問する一連のアクションをこのように表現します。機関投資家とのミーティング直後に「会社の魅力やリスク等」についてアンケート調査を行います。アンケート結果は、その後の公募価格決定に大きく影響するため、発行会社の資金調達を成功させる上で、ロードショーは非常に重要なイベントになります。
■ロードショー(プレ・マーケティング)とは?
上場承認後に行われる機関投資家とのミーティング。上場承認時に目論見書に記載された株価は、まだ投資家の需要を確認する前の「想定価格」であるため、価格発見能力に優れた複数の機関投資家による評価や株式購入意向等を把握し、それらを参考に「仮…
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17/01/31 21:00 | カテゴリー:
読みもの | 投稿者:
広報部 コラム 担当