経営お役立ちコラム
事業者としてデジタルマーケティングを行う前に考えないといけないことを3回にわたってお伝えいたします。今回は最終回です。
(7)顧客とのエンゲージメント(※1)を高める仕組みを整えましょう
(6)で、まずは認知度をあげることから考えるというお話をしました。デジタルマーケティングでは、単に認知を広げるだけでなく、顧客との関係を構築し、長期的なファンを増やすことも重要です。
例えば、SNSやブログ、メルマガなどを活用すると考えた場合、それらを通じて顧客と双方向のコミュニケーションを取ることが求められます。顧客とのエンゲージメントを高めるために、以下のポイントを意識しましょう。
・一方通行の情報発信ではなく、対話を意識すること
SNSのコメントやメッセージに積極的に返信す…
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事業者としてデジタルマーケティングを行う前に考えないといけないことを3回にわたってお伝えいたします。
(4)短期的な成果を期待しない
デジタルマーケティング施策をマーケティング事業者に依頼して「あとは全て任せます」というわけにはいきません。狙った成果をすぐに出せるほど簡単なことではないからです。自社でメインの舵取りを行うことが大切です。事業者と相談しながら、仮説と検証を繰り返し、いわゆるPDCAサイクルを回すことで成果を出していくことになります。
・Plan(計画)……計画を立て、課題、目標、仮説設定する
・Do(実行)……立てた課題を実行、検証する
・Check(評価)……実行・検証の評価をする(ここでうまくいかない)
・Action(改善)……気づきや課題を踏まえ…
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中小事業者から、自社の製品・商品やサービスの集客をして売上を拡大するために、デジタルマーケティング(※1)を導入・活用したいという相談をお受けすることがあります。まだ何も始めていない段階だけでなく、補助金を採択し予算が決まったうえで事業者や他社に丸投げした結果、期待通りの成果が出なかったというケースでご相談をいただくこともあります。
デジタルマーケティングの相談(特にSNSやGoogleなどへの広告を行いたい相談)を受ける際、私は半数以上の場合で、デジタルマーケティングをすぐには勧めません。それは、デジタルマーケティングが向かないということではなく、事業者側の準備が圧倒的に足りていないことにあります。
ここでは、事業者としてデジタルマーケティングを行う前に考えないといけないこ…
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■1.CVRを高めるためのターゲット設定
前コラムでは、HP・LPへアクセス数を集めるための施策について触れたが、アクセス数を集める前段階で取り組んでおくべきことがある。ターゲット設定とターゲットに刺さるHP・LPのコンテンツ制作である。ターゲット設定についてはWeb上のデータだけでなく、オフライン情報も活用できる。例えば、自社商材の購入履歴を確認し、年齢・地域・性別等に偏りがないか分析することで、自社商材を購入する可能性が高い層を導き出すのだ。分析の結果、データに基づいて自社商材を購入する可能性が高いと思われる仮想ターゲットを組み立て、ターゲットに刺さる要素をHP・LPに盛り込んでいく。
データに基づいてターゲットを設定せず、HP・LPのコンテンツをおざなりにしてしまった場合、…
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■1.Web集客には流入チャネルの多様化が必要
前コラムで触れたようにSEO対策はWeb集客を行う上での基本的な施策の一つである。Web集客の効率性を高めるには、SEO対策だけでなく、複数の流入チャネルを持つことが重要だ。Web集客を成功させるための考え方として、「アクセス数」×「購入率」があるが、多様な流入チャネルを確立することで、「アクセス数」の増加が期待できる。本コラムでは、「アクセス数」を増加させるための具体的な手法について触れる。
■2.SNS活用を活用したマルチチャネルの確立
「アクセス数」を増加させるための施策の一つがSNS活用だ。昨今、ビジネスシーンにおけるSNS活用は重要性を増しており、飲食店などはSNSだけで集客を成立させられるほどだ。SNSにはInstagra…
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■1.中小企業におけるWeb活用
Web活用はビジネスにおける集客プロセスに特に大きなインパクトを与える。
特に中小企業においては業績を激的に変化させる可能性を含んでいる。
それでは、Web活用ができるとビジネスにどのような変化が起きるのか?
ここでは3つのポイントにまとめる。
①集客効率の向上
Web活用されていなかった時代において、新規顧客を開拓するにはテレアポや飛び込み営業など1対1でのコミュニケーションが主だった。これに対してWebでは1対多でコミュニケーションを図ることができるため、情報を多くの人に一気に伝えることができる。
また、Webではターゲットが住んでいる地域や年齢層、性別など詳細な属性情報を特定した広告が可能だ。さらに広告からどれ…
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フェイスブック(FB)、ツイッター(TW)、インスタグラム(IG)、LINEなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が普及し、多くの企業がSNSで商品やサービスをPRするようになりました。今回のコラムでは、SNSを活用していかに自社の「ファン作り」と商品・サービスの「販売促進」を行い、売上増につなげるかを取り上げます。
(1)「ファン作り」の事例と方法
革製品メーカーの土屋鞄製造所(東京都足立区)は、自社製品の魅力や品質へのこだわりをFBやIGを通じて巧みに発信し、ファン作りに成果を挙げていることで知られています。職人手作りのバッグなどを販売する同社のFBを約30万人がフォローしており(2019年5月現在)、その投稿写真の美しさには定評があります。またセールやキャン…
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国内食品産業は76.3兆円の巨大市場であるが、中小零細企業の割合は約98%と多く事業者数は90万を超える。日本の食を支える農業、食品製造業、卸売業、小売業のそれぞれのサプライチェーン別に課題や特徴を見ながら、事業的な魅力を見ていく。
◯共通する課題
人材不足と食の安全確保であり、特に人材不足は現在の事業の成長のみならず先にあげたように中小零細比率が高いこともあり事業承継が課題としてあがっている。食の安全確保については、2009年消費者庁の創設や消費者の関心の高まり、東京オリンピック・パラリンピックを契機としたHACCPの制度化(実質の義務化)は、2018年6月に改正食品衛生法が成立し2020年6月に施行され対応について課題となっている。厚生労働省、農水省を中心に無料セミナーが全国各地…
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18/08/31 21:00 | カテゴリー:
マーケティング | 投稿者:
広報部 コラム 担当
とても残念なことですが、お客様というのは、私達、つまり販売側-小売、卸、
メーカー、サービス含め全ての事業体-のことを忘れてしまうものです。
自分に置き換えて考えてみましょう。
一ヶ月前に外食したお店の店名を覚えていらっしゃいますか?
一年前に購入した手帳のメーカー名を覚えていらっしゃいますか?
それはどのお店でお買いになりましたか?
大体の場合、よほどインパクトのある出来事があったり、感動するようなサービ
スがあったりしなければ、忘れているものですね。
しかし、私達、事業体である企業は、相手は自分のことを覚えていてくれている
と誤解しているのではないでしょうか。
先日、ある焼きたてパンを売るお店にうかがいました。店長さんは、販売促進
そのものに嫌悪…
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13/12/31 23:42 | カテゴリー:
マーケティング | 投稿者:
椎木忠行
1.何から手をつけるべきか
前回、事業計画書の一般的な構成として次の8つの項目を提示
しました。
(1)エクゼクティブサマリー
(2)創業の経緯
(3)経営陣
(4)業界/市場の展望
(5)製品/サービスの特徴と優位性
(6)財務計画と資金需要、使途
(7)タイムテーブル
(8)リスクファクター/問題点とその対策
実際に事業計画書を作成する際は、おおむね以下の流れに沿って
進めていきます。
(4)(5)→(6)→(8)→(7)→(1)(2)(3)
ここで重要なのは、各ステップは常にそれ以前のステップで検討
した内容との整合性を確認しながら進めていくということです。
場合によっては、計画全体の見直しを迫られる事態も頻発するかも
しれません。逆に、辻…
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12/11/25 09:46 | カテゴリー:
マーケティング | 投稿者:
椎木忠行