経営お役立ちコラム
目に見える資産を持たない企業の強みを可視化できるIAbM

「知的資産経営[IAbM]エヴァンジェリスト育成実践コース」は6月16日(土)から城南支部において開講する専門分野エキスパート育成コースのひとつです。今回はこのコースに絡めて「知的資産経営」についてお話しします。

 

【知的資産とは】

「知的資産」が最も頻繁に受ける誤解は「知的財産」との混同です。1字しか違わないので大差ないと思うかもしれませんが、経営の視点から見るとまるで違った概念です。知的財産(以下知財)は法律で規定されているもので明確な基準があります。ここでは詳しい説明は省きますが、よく知られた特許権や商標権のほかに著作権なども含んだ11種類の知財が存在しています(特許庁ホームページ参照)。このうち特許庁が所管する特許権、実用新案権、意匠権および商標権の4つの知財を「産業財産権」と呼んでいます。知財は弁理士さんの専門分野ですが、産業財産権については産業に関わる権利なので中小企業診断士も大いに関係する分野です。

前置きが長くなりましたが、「知的資産」は知財を含んではいるものの、法律で権利化できない知識やノウハウなどの無形資産も包含する幅広い概念です。企業のBSには現れない非財務資産でもあります。海の上に見えている氷山の一角が海面下の9割の氷によって支えられているのと同じで、BSに現れた資産を産み出すための可視化できない資産といえます。知的資産がなければBS上の資産も形成されず、権利化できる知財も生まれてきません。極めて重要な概念にもかかわらず、本格的に研究している団体はそれほど多くありません。

 

【知的資産の3つの分類】

知的資産の定義はものすごく単純です。でもルールが単純なゲームほど奥が深いのと同様で、知的資産の研究も汲めども尽きぬ泉のように底が見えません。知的資産は以下の3つの種類に分類されます。

 

・人的資産(Human Capital)

知識・技術・ノウハウ等、役員や従業員が備えている資産であるが、本人が退職してしまうと企業内に残らない資産

・構造資産(Structural Capital)

人的資産と中身は同じであるが、本人が退職しても企業内に残る資産

・関係資産(Relational Capital)

企業の対外的関係に付随した全ての資産(顧客・サプライヤー・協力会社・R&Dパートナーなどの関係者や金融機関の信用等)

 

どうでしょうか?本当に単純な定義ですね。セミナーや実務従事などで解説しても、5分もあれば理解できてしまいます。ところが、これらを第三者に理解できるように可視化しようとすると容易なことではありません。

 

【知的資産経営とは】

知的資産経営とは、企業が持つ「目に見えにくい」知的資産を可視化するフレームワークです。そのアプローチ方法は対象とする企業によって千差万別ですが、概念的には製造業、サービス業、そして商店街や小規模事業者にも共通するものがあります。長期的成長のために欠かせないアクティビティのあり方や、経営革新計画などの新規事業構想に向けての強みの発掘など、経営者ですら気づかない自社の企業価値を可視化するのに有効なツールとなります。詳しく知りたい方は下記サイトをご覧ください。

https://www.iabm.jp/

坂野 直人

18/06/30 21:00 | カテゴリー: | 投稿者:広報部 コラム 担当

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