経営お役立ちコラム
			
			
			
			
			
			
				 前回(先月)の記事で、管理者がいなくても参加者同士が、改ざん困難な情報をもとに取引可能なシステムを、低コストで構築・運営できるというブロックチェーン(以下”BC”)の特徴をお話しました。
BC技術の実用化に向けて様々な取り組みが行われていますが、今回はその中から、中小企業にもたらすビジネス機会が大きいと考えられる事例をご紹介します。
■電子クーポン
最初に紹介するのは、静岡県富士市の吉原商店街が、静岡銀行などと共同で始めた電子クーポン「NeCoban(”ネコバン”)」の実証実験です。同商店街の約30店舗が参加し、平成28年12月から29年3月末まで約4か月間行われました。その内容は、買い物客がスマートホンに専用アプリをダウンロードして、商店街の各店舗での割引特典などに使える電子ク…
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				昨今「サイバーセキュリティ」、「サイバー攻撃」といった言葉をよく耳にします。毎年2月に行われていた「情報セキュリティ月間」も「サイバーセキュリティ月間」に改称され、国家レベルでこの対応を進めていかなければいけないという政府の思惑が垣間見られます。ここ数年のサイバーセキュリティをめぐる主な動きは以下の通りです。
 
2014年11月 「サイバーセキュリティ基本法」施行
2015年 1月 「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)」設置
2015年12月 「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」策定
 
「情報セキュリティ対策は取り組んでいるが、サイバーセキュリティなんて我が社には関係ない」なんて感じてはいないでしょうか。そもそも「情報…
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					16/06/30 21:00 | カテゴリー:
情報セキュリティー | 投稿者:
広報部 コラム 担当
				
				IT活用、IT投資といえば、どんなイメージでしょうか?
「大がかりなシステム導入は大変そう」
「どのくらい役立つのかよくわからない」
ITを小さく具体的に捉え、効果のあるIT活用の方法を紹介します。
1.IT活用の範囲
活用する範囲を小さく捉えることをお勧めします。発注・生産・納品を一括管理するシステムといった大きな範囲の取り組みも大切ですが、もっと範囲を小さく捉えたIT活用も効果的です。「日報を紙で書く」のではなく、「Excelを利用する」といった範囲です。このような「小さなIT活用」でも十分に効果があります。
「小さなIT活用」を行うために、日常の業務で「面倒だ」、「こうできれば便利なのに」ということを見つけてください。「日報を紙で書いているから、早く見たいのに、すぐ…
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					15/03/31 21:00 | カテゴリー:
IT活用, 
読みもの | 投稿者:
広報部 コラム 担当
				
				(1)はじめに
今回は、製造業の生産管理の中でもスケジューリングと情報システム
の活用についてまとめました。理想は、生産の進捗と情報システムとが
リアルタイムに連携し、納期の短い注文が割り込みで入ったり、
トラブルで生産が遅れたりした時に、原材料や人員といった資源の
再配分計算、再スケジューリングなどを短時間に行い、それに基づいた
生産指示が即座に生産に反映されることだと思います。
皆さんの生産工程では、どのようにスケジューリングを行っている
でしょうか。
(2)スケジューリングの難しさ
製造対象のリードタイムにもよりますが、完全受注生産に近いほど
短期間のスケジューリングしかできない場合が多く、このような場合は
納期優先になりがちです。注文が少ない場合で…
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				最終回の今回は、中小企業におけるIT導入の留意点、対応策を
筆者の失敗を含む経験からまとめてみます。
留意点の第一は、中小企業は全社プロジェクトが初めてか、
取組み経験が浅く、方法論に疎いことです。その典型が、第一回目
に申し上げた、基本設計書の内容確認・合意・承認の未実施です。
確かに、小規模開発や部分的開発であれば、テスト確認用のものを
まずは作成した上で、それを叩き台に議論しながら作り上げていく
方法もあります。しかしながら、会社全体もしくは複数部署に
またがるシステムについては、作るべきシステムの概要を文書に
落とし込み、それを関係者で確認し合うことで、漏れや不整合を
防ぐべきです。こうしたことは、中小企業診断士により、方法論や
適用手順についての的確なアド…
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				<div>2回目の今回は、効果をあげたシステム化の事例を中心にお話し
します。3年にわたり悩まされた販売システムの不具合が落ち着いて最初
に行ったことは、標準品(カタログ品)の売上増を目的とする
インターネット受注システムの改善強化です。X社は景気の低迷も
あって売上が伸び悩んでいました。ところが、圧倒的なシェアを誇る
ライバル企業は、インターネットの利便性を訴えることにより、
売上げを伸ばしていました。商品数は50万品目を超え、商品コードは
最大100桁にもなりますから、発注(受注)の入力負荷、入力ミス
を考えれば、インターネットの利便性は明らかです。ところが、X社では、形ばかりのインターネット受注システムは
開発したものの、受注の大半は、電話とFAXで行われていました。…
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				本稿の目的は、中小企業におけるIT化の効果が極めて大きいこと、
しかしながら、そうした大きな効果を享受するためには、いくつかの
セオリーがあり、セオリーに沿わないとすれば、逆に、危機的状況を
招きかねないこと、この二点を筆者の体験で、お示しすることに
あります。
筆者は、8年前に、中小企業としてはやや大きめの資本金2億円強の
製造業X社にシステム部長として入社し、開発が泥沼状態であった
販売システムを悪戦苦闘の末に何とか完成させました。
とは言え、まかり間違えれば倒産しかねない状況でありました。
また、完成したシステムは品質が3年にわたり安定せず、開発を
委託した最大手コンピュータ企業Y社の開発子会社(社員数2千名強)
社長に直接面談して強く善処を申し入れる等のこと…
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				“クラウド”―「意味は分からないけど言葉だけは良く聞く」
そんなイメージをお持ちではないでしょうか。コンピューターに
詳しい社員に聞いても仮想化、SaaS、SOA…意味不明な言葉ばかりで
聞けば聞くほど分からなくなる。「中小企業にはクラウドなんて
関係ない!」と思わず怒鳴りそうな経営者や経営幹部の方々、
少しだけ待って下さい。「予算ゼロから始める情報活用最前線」
の最終回は”クラウド編“です。
【結局、クラウドって何なの?】
クラウドを一言で説明すると「インターネット経由でクラウド
事業者が提供するシステム(ソフトウェアやハードウェア)を
共同で利用すること」です。
会計ソフトを例にして説明します。従来は会計ソフトを利用する
には、経理部一人ひとりのパソコンに…
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					11/10/23 12:23 | カテゴリー:
IT活用 | 投稿者:
椎木忠行
				
				巷ではiPhone5(アイフォン)がauから発売との報道が大きな
話題となっています。“スマートフォン”は一部のデジタルマニアの
ものではなく、20代~30代の男性では3割以上が所有する身近な
デジタル機器となっています。そこで今回は、「そもそもスマート
フォンは携帯電話と何が違うのか?」「スマートフォンはビジネスの
役に立つのか?」といった疑問をお持ちの経営者や経営幹部に
分かりやすく解説いたします。
【スマートフォンと携帯電話の違い】
スマートフォンは一言で言うと“携帯電話とノートパソコンの
中間の存在“です。携帯電話の音声通話機能だけでなく、ノート
パソコンのようにゲームやビジネスソフトといったアプリケーション
(以下、「アプリ」)を追加することで、様々な…
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				“情報活用=難しい言葉ばかりで分からない”、“情報活用=莫大
なお金がかかる“と考えて情報活用に手を出せない経営者や経営幹部
に送る全3回のコラム「予算ゼロから始める情報活用最前線」。
第1回は”ツイッター編“です。
【ツイッターでつぶやくのは子供の遊び?】
新聞やテレビで“ツイッター(Twitter)”という言葉を最近よく
聞くけれど使ったことは無い、という経営者の方々も多いと思います。
「ましてやビジネスに使うなんて…」そう考えられるのも無理は
ありません。ツイッターが日本に現れて普及し始めたのが2009年
の中頃であり、まだ2年しか経っていないからです。また、ツイッター
を始める動機も「友達が使っているから」「好きなアーティストが
つぶやいているから(=発…
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