各種報告
川居支部長に聞く、城南支部の今年度の取組と来年度に向けて

はじめに
今年度城南支部は65周年を迎え、また支部長、副支部長、部長にも多くの新しい顔ぶれが並んだ「変化」の年となっています。そうした中で、インタビューを通じて城南支部の会員へ届けることを趣旨として、川居支部長より今年度の取り組み、来期に向けた抱負などをお伺いしました。

今年度の取組み
(本庄)はじめに、設立65周年を迎えた今年度の支部の取組みについて、特に会員にお伝えしたいことを中心にお聞かせいただけますでしょうか。
(川居)今年度は65周年という事で、記念式典を実施した事が大きかったと感じています。

来賓30名以上、出席者200名以上という大規模なイベントとなり、65年間の歩みの振り返りや、城南地区における行政・支援機関との絆をアピールする良い機会となりました。これを機に信用金庫や社労士団体との繋がりができたことも、収穫だったと感じています。

さらに、65周年記念をテーマにした「支部活性化プロジェクト」を立ち上げたことも大きな取り組みの一つです。支部全体をSWOT分析で整理し、今後の取り組みを検討しています。取り組みとして、例えば、チューター制度の後のフォローアップ体制の強化、キャリアプランの充実を図る活動を検討しています。

(本庄)記念式典と支部活性化プロジェクトの2本柱で取り組まれてきたということですね。特に、信用金庫や社労士との連携を活かしたネットワーク構築は、今後の活動に大きな可能性を感じます。
(川居)その通りです。実際、2月には社労士の山手統括支部と顔合わせ会を開催し、支部会員の皆さんと社労士会との交流を深めるための勉強会や懇親会を行いました。今後、お互いにどういったことができるか検討を進めています。

(本庄)それでは次に、今年度支部長に就任されて、ご満足されている点、今後改善していきたい課題についてお聞かせください。
(川居)当支部の活動は大きく3つの柱に分かれています。それぞれについてお話しますと、

1.事業機会の提供
品川区から新たに経営相談事業を受託し、稼働を開始できました。
また、東京商工会議所にて、4か所から10回のセミナー登壇を受託しました。こちらも初の受託となり、成果があったと感じています。

2.スキルアップ
これまで指名制で行っていた城南プログラムの講師選定を見直し、一部でオーディション形式を採用しました。これは参加者・講師ともに大きな刺激となり、会員のモチベーション向上にも効果があったとの声を頂いています。
また、創業セミナー講師の養成講座を、コンサル塾の協力のもと実施し、20名が参加しました。創業セミナー講師を目指す会員のスキルアップにつながっています。
国際部では、コロナ禍で中断していた海外視察(インドネシアへ19名)を復活しました。来年度はベトナムへの視察を予定しています。
 
3.人脈構築
チューター制度については、定着が進んでいると感じています。今年度は、既に150人以上が参加し、卒業した会員がメンターとして新入会員をアテンドするという好循環が生まれています。
また、会員部では女性診断士の意見交換・交流会も開催し、女性の活躍について考える取り組みも実施しました。
一方で、今後の課題としては、
・チューター卒業後の活動に向けたフォローアップ体制の充実
・各部の活動への参加の受け皿の拡充
が挙げられます。部活動については来年度に、委員会を2つ立ち上げますが、今後更に受け皿を増やしていくことが必要だと思っています。

(村上)支部内での事業機会提供、スキルアップ、人脈構築と、それぞれの面で確かな成果が出ている一方、フォローアップや部活動の受け皿づくりが今後の課題ということですね。
(本庄)私も、チューター制度はとても良い制度だと思っています。来期は、私も積極的に参画していきたいと考えております。

来年度に向けて
(村上) さて、いよいよ来期が始まりますが、来期に向けた抱負をお聞かせください。
(川居)来期の大きな柱は、やはり『会員の居場所づくり』です。具体的には、以下の取り組みを強化します。

1.実務従事事業の強化
これまで、支部における実務従事の提供件数はまだ十分とは言えない状況でした。この度、事業推進部から実務従事事業推進の機能を切り出し、委員会として組成します。併せて実務補習事業の強化に注力します。来年度は、支部内での実務補習指導員のスキルアップとともに、実務従事事業の活性化に努めていきます。

2.社会貢献事業の拡充
こちらも、社会貢献事業推進委員会を立ち上げます。これまで東京協会の事業が中心でしたが、今後は支部独自の社会貢献事業も企画し、さらに城南地区の企業や地域コミュニティの活性化にも寄与していきます。

これら2つの取り組みを通じ、支部全体の魅力を高め、会員の皆さんの活動の場も広げていきたいと思います。
城南支部の専門家データベースは他協会と比較しても、しっかり整理されています。今後はその登録比率を向上(現在の登録状況は600名程度/1200名)させ、各会員の専門分野を明確にし、データベースを活用しながら対外的な活動の幅を広げたいと考えています。
また、来年度、支部ホームページの全面リニューアルも計画中です。使いやすく効果的なサイトに刷新していきますので、こちらもご期待ください。

支部会員へのメッセージ
(村上) 最後に、城南支部の会員の皆様に向けてお言葉をいただけますでしょうか。
(川居) できるだけ多くの会員の皆さんに、いろいろな事業や活動に積極的にご参加いただきたく、是非、支部の活動に手を挙げてほしいと思います。

今回、あらためて過去65年の歴史を振り返り、先輩方は常に新たなチャレンジに取り組まれてきたことに気づかされました。たとえうまくいかなくても、その経験は必ず次に生かされますし、支部全体がフォローし合う環境があります。ぜひ積極的に手を挙げ、チャレンジしていただきたいです。

また、来年度実施予定の会員アンケートにもぜひ多くの皆さんのご意見をいただき、引き続き支部の発展にご協力いただければ幸いです。

インタビュー風景
Zoomによるオンラインインタビューの形式を取らせていただきました。

【執筆者紹介】

本庄 良章(ほんじょう よしあき)
2023年診断士登録。大学卒業後、20年間にわたりIT系商社にて販促、社内基幹システム導入を経験。現在はコンサルティング企業にてITシステム導入支援に従事。


村上 雅一(むらかみ まさかず)
企業内診断士。2024年診断士登録。同年、城南支部に入部し新入会員としてチューター

25/03/20 22:42 | 投稿者:青年部

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