事業承継実務研究会 2019年2月(第4回)例会議事録
日時:2019年2月1日(金)18時30分~20時30分
場所:品川区大崎1-11-1 南部労政会館 第3会議室
出席:合計28名(出席者名は別紙の出席簿を参照)
講演
演題:事業承継支援の基礎知識
講師:株式会社エビス経営 代表取締役 中小企業診断士 佐々木文安氏
内容:
- はじめに
・事業承継の目的は、事業の継続ならびに成長と発展である。
・事業承継の取り組み方は、企業規模、経営者や後継者の立場によって異なる。
- 中小企業の事業承継の現状
・後継者不在企業は年々増加しており、深刻な問題となっている。
- 中小企業の事業承継の全体像
・後継者存在の場合、経営の承継と財産の承継。経営者不在の場合、M&Aか廃業。
- 中小企業の事業承継支援の取り組み方
1)現状の把握の留意点
・事業承継コンサルとして、経営者の概要について踏み込んでヒアリングする。
2)長期経営計画書の作成
3)事業承継計画書の作成
・後継者の資質は9つある。若い人の場合、体力と気力と知力の基本が大切。
・後継者は経営能力を習得し、人間力を向上させることが重要である。
・自社株式は後継者に集中させる。会社が後継者に金を貸すこともある。
4)長期経営計画・事業承継計画の実行
・実行項目の一覧表を作成し、経営者、後継者、税理士、診断士でチェックする。
- M&A・廃業
・廃業を決意するのであれば、なるべく早く止めた方がいい。
- 良く起こる問題への対応
・経営者の選定は、表面的なものでなく、経営者に適しているかなどが大事。
・誰に自社株式を集中すべきか?本質は何か?これが大事
- まとめ
所感:事業承継の全体像や事業承継支援の取り組み方などを体系的に理解できただけでなく、
後継者の選定や自社株式の集中に関する対応など興味深い内容がとても良かった。
終了後、懇親会が「おおさき季膳房」にて行われた。参加者数は18名だった。
以 上
19/03/05 22:05 | 投稿者:星野裕司