各種報告
チームコンサル研究会 2024年3月

日時 3月27日(水)18:30〜20:00
開催場所 品川区中小企業センター小講習室
参加者数 7人

テーマ
「インドネシアの期待とリスクについて」
講師:金子啓達会員

内容:
まず最初に、インドネシアはどのような国かの紹介があった。日本の5倍の国土があり、人口は2億7千万人。300を超える多民族、300〜500の多言語、国民台帳にイスラム、カトリック、プロテスタント、ヒンズー、仏教、儒教の記載が定められている。また、地震/噴火・津波が国民性を育てていった国でもある。2022年には世界16位のGDPであったが、2050年には4位になるとの予測も出ている。
2024年にはブラボウィ氏が大統領選挙で勝利した。ブラボウィ氏はジョコ大統領のビジョンを継承し、世界各国を凌ぐ知性を持つインドネシア人の育成など黄金のインドネシア2045を掲げている。
中国との関係では、中国の投資額が増加し、対中貿易も2020年以降大幅に増えている。習近平の出身地である福建省人脈のインドネシア系華人に注目する必要がある。
また、インドネシアは生産年齢人口が多い人口ボーナスが2017年から2034年まで続くといわれており、日本にとって有望な事業展開国である。ビジネスリスクとしては、規制リスク、税務リスク、労務リスクなどがあり、中間管理職層の確保に各企業が苦戦している姿も見られる。また、解雇は年収の3倍払うなど解雇面の規制もある。そして、ビジネスカルチャーとして日本との違いに注意する必要がある。
また、日本企業からの派遣社員は事前研修が不十分でコミュニケーションに問題が発生する可能性が高い。そのため、海外に赴任する人への研修を行うのが講師の今後の仕事でもある。
質疑では、具体的な事例の質問があり、講師のインドネシアでの豊富な実務経験から回答があった。

24/03/31 14:38 | 投稿者:関根清一

返信


返信する

コメントを投稿するにはログインしてください。


このページの先頭へ戻る