各種報告
チームコンサル研究会 2024年2月

日時 2月28日(水)18:30〜20:00
開催場所 品川区中小企業センター小講習室
参加者数 6人

テーマ
世界に舞い戻れるか?
瀬戸際の日本、中小企業診断士からみた半導体業界の現状
講師:阿部一人会員

内容:
講師は社会人になってから半導体業界一筋のキャリアを持ち、業界の現状を独自の視点で分析している。
半導体はAI、エッヂコンピューティング、クラウド・ビッグデータ、AR・VR、EVなど全ての分野で必要とされている。
半導体市場の売上は右肩上がりだが、日本の半導体メーカーの世界シャアは1988年の5割から2019年には1割に落ちている。半導体業界は、川上から川下まで開発設計、製造、組立検査、販売サービスがあり、製造、製造装置、材料のメーカーと商社が存在する。半導体産業は製品開発サイクルが早く、短期間の膨大な投資が必要とされる。
また、半導体は国際戦略物質であり、国策で保護がされている。日本は外資進出による先端技術の導入により半導体強靱化が図られている。加えて、TSMC工場の誘致の実態の分析が話された。
日本の半導体企業は2万社あるが、中小企業・ベンチャーが1.7万社と多くなっているが、ただ、補助金の活用は中小企業にはハードルが高くなっている。
日本の半導体企業が生き残るためには、強みを持つセグメントでの技術力・競争力の維持が必要である。半導体の設計情報は中小企業でも十分戦える。日本の半導体企業が生き残るために、中小企業診断士として経営戦略支援などで役割を果たすことができることなどが話された。
質疑では、企業の所在地は、関東・名古屋・九州に企業が多いこと、TSMCの強みは製造と組立、今後の技術動向などについての話があった。参加者は、産業動向を見、企業支援をするために、診断士として半導体についての知識は必要と再認識を深めた。

24/03/02 14:35 | 投稿者:関根清一

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