一般社団法人　東京都中小企業診断士協会　城南支部

日時　１月２４日（水）１８:３０〜２０：００
開催場所　品川区中小企業センター小講習室
参加者数　７人

テーマ
リンゴ・信州・人新世
講師：中峰博史会員

内容：
講師は近年長野県飯綱町でりんごの農業体験をしている。農作業の経験から、農家は儲かることが一番、農産物には季節があること、消費者の過剰な反応などの気づきがあったという。りんご産業に求められる課題としては、生産面では省力化、経営・販売面では規模拡大、行政面では産業振興などが挙げられる。生産、販売、調理、食事、廃棄、リサイクルなど全ての過程で輸送が関わり、その輸送が大きな課題であることを話された。
信州については、観光スポット、歴史の跡、美術（博物）館を紹介し、信州にはスローライフと多様性があり、時間の早さの違いを感じたという。
その後、人新世の話に移り、人工物の増大、資源の消耗、戦争、暴力、破壊のエスカレート、資本主義の矛盾、さらに異常気象などが挙げられ、人新世時代の問題提起として企業支援をする診断士の責任として長い目で問題を見る力の大切さが話された。
議論では、りんごと信州と人新世の関わりについて、どのように捉えていいかの話があった。