一般社団法人　東京都中小企業診断士協会　城南支部

日時　９月２８日（水）１８:３０〜２０：００
開催場所　品川区中小企業センター小講習室
参加者数　６人

テーマ・内容
「インドネシアへの企業進出のリスクと資金調達の課題」　金子　啓達　会員

内容は以下の通り：

海外進出には市場における価格競争や人件費高騰などのリスクが伴います。
講師は、インドネシアで製造業現地法人の社長を勤め、実体験を語ってくれました。

当該企業は、工場の設備や現地主要スタッフを含めて居抜きで企業買収をしました。
創業開始がすぐにできることや不動産取得税の節税などでメリットがありましたが、
使用設備メーカーの違いによる精度の違いやモノづくり文化の違いによる品質の差異が生じました。

品質管理担当の邦人の出張費や設備補修などで予想外の一時費用が嵩み営業利益は赤字が続きました。
そこで、ローカルマネジメント、設備運営、生産管理、ＱＣなどの問題点を分析し、改善をしていきました。
その中、銀行からの貸し渋りがあり、大きなファイナンスリスクに遭遇します。
それに対し、インドネシア国内銀行からの借入や親子ローン、増資などで資金調達を行いました。

海外進出では、文化、税制・制度、資金調達、為替など日本国内との違いがあります。
海外事業でのリスクがどこにあり、それをどう乗り越えてきたかの話に会員は聞き入りました。

発表後、文化や労働環境などインドネシアとの違いについて、さまざまな側面から質問が出され、丁寧に回答していました。