城南支部 竹迫 純一
残暑の残る2025年10月5日(日)10時過ぎ、快晴の青空の下、城南支部 会員部による「石川酒造 見学試飲ツアー」が36名もの大参加者により開催されました。なお、城南支部 会員部は会員の支部活動への参加・交流促進を担っていただいております!
【当日の模様】
朝10時、JR拝島駅改札ステンドグラス前集合。大勢の参加者が日本酒の香りにつられて群がってきています。
都営バスで会場「石川酒造」へ移動。通常の路線バスではありますが、さながら貸し切りバスの様相を呈しています。(一般のお客様ごめんなさい。)
「石川酒造」到着。酒蔵の門構えを見るだけで、一滴も飲んでいないにもかかわらず、いい具合に浮かれ始めています。
いよいよ見学開始です!石川弥八郎当主によるご挨拶に始まり、担当の高橋さんによる酒造ツアーが始まりました。
石川酒造は1863(文久3)年東京都福生市熊川にて創業。銘酒「多満自慢」を擁する福生の酒造です。
【第一部 酒造見学、試飲】
160年の歴史ある石川酒造の敷地内の見どころを丁寧にご紹介いただきました。
まずは、1880(明治13)年建築の国登録有形文化財である「本倉」見学からです。幅25m、奥行き31m、高さ13mと現存する木造建築の酒造としては類を見ない土蔵です。入り口には次の酒を待つ昨年に作られた杉玉が茶色くなり10月22日の交換を待っていました。
日本酒製造は「原料処理」→「製麹」→「酒母(酛)造り」→「醪造り」という長いプロセスを経て作られます。ツアー当日のタンクには、その最終段階を迎えて、新酒として世に出るまさに直前の段階にありました。
酒蔵の中では高橋さんの軽妙な語りで日本酒製造の何たるかを学びました。試飲用に複数の日本酒をご用意いただいておりましたが、ここではお預け、しらふのうちに敷地内見学ツアーに向かいます。
改めて眺める土蔵の立派さや、一度は失敗したビール製造の巨大な鍋の遺構など、充実の敷地内ツアーでした。
ツアーの最後はお待ちかねの日本酒飲み比べです。「ひやおろし」、「熟成純米 生原酒」…。日本酒は日本人のDNAに染み渡るとの説明通り、とてもおいしいく特徴的な日本酒を飲み比べさせていただきました。
【第二部 ご当主による講演】
次に、石川弥八郎当主によるご講演です。13代当主から脈々と書き継がれた日記をもとに、時代ごとの石川酒造当主の振る舞いを、時々の当主の動きや表情が目に浮かぶような巧みな話術でご説明いただきました。まさに噺家です。そして、深い洞察でご当主の後継ぎの時代までを語りつくしていただきました。最後にはプロ奏者としてのハーモニカの演奏までも。
ほろ酔い気分であったとはいえ、大変な話を聞かせていただいたものです。
【第三部 懇親会】
さて、いよいよお待ちかね懇親会です。おいしい酒と食事、気の置けない仲間たち、とても素敵な懇親会が開催されました。…と、ここで紙幅が尽きてまいりました。宴会後の本格的な笑顔をお届けすることで筆をおきます。
皆さまも是非とも石川酒造にお運びください!うまい酒とアテが待っています!!
<石川酒造:https://www.tamajiman.co.jp/>
| コメントを投稿するにはログインしてください。 |