お知らせ
【行政・支援機関の皆様へ】令和3年新年ご挨拶


一般社団法人東京都中小企業診断士協会 城南支部
支部長 宇野 俊郎


 行政の皆様、支援機関の皆様。明けましておめでとうございます。一般社団法人東京都中小企業診断士協会城南支部、支部長の宇野でございます。

 本来であれば、新年祝賀会において皆様にお目にかかり、ご挨拶を申し上げるところでございますが、新型コロナウイルス感染症の拡大が収まらない状況でございますので、やむを得ず動画での配信になりますことをお詫び申し上げます。

 旧年は、新型コロナウイルスというこれまで聞いたことのない感染症の危機から始まり、第3波を迎えたまま終わった一年でございました。世界中のヒトの動きが止まってしまったことからあらゆるサプライチェーンが途切れ、様々な需要が消失してしまいました。特に、飲食業や観光業などサービス業は甚大な影響を受けております。

 令和2年3月頃より各行政様から緊急の窓口相談員のご要請を多数頂きました。このご要請に対して、城南支部はセーフティネット保証認定業務や支援策活用にかかる助言業務などに対してご要望頂いた人数の中小企業診断士をタイムリーに派遣して参りました。行政の皆様の「このままでは中小企業・小規模事業者は持たない」という危機感に対して、出来る限りのお手伝いをしたいという一心で駆けつけた診断士ばかりであったと思います。このことによりまして、数多くの中小企業・小規模事業者様の事業継続に寄与できたのではと自負しております。また、区役所の感染症対策もままならない状況の中、診断士の窓口相談の環境改善にご尽力頂いたことにつきまして、この場であらためて感謝申し上げます。

 現在、政府は中小企業基本法を改正し、区分要件の変更や合併を促し中小企業の再編を画策するなど、中小企業に対する支援方針を大きく変えようとしております。また、成長戦略会議において、中小企業診断士についての実行計画が記載されております。これは、「中堅・中小企業の経営を担うことの出来る人材の裾野を広げるために、中小企業診断士制度のあり方やその活用促進について年度末までに結論を得る。」と言うものです。このように中小企業に対する支援策や中小企業診断士制度のあり方も大きく変わろうとしております。

 一方、このコロナ禍においてこれまでのビジネスモデルが通用しなくなってきました。経営資源の乏しい中小企業にとって、ビジネスモデルを変えていくのは大変な労力を必要とします。しかしながら、セーフティネット保証や政府系金融機関による特別貸付などから足下の資金繰りを固めたものの、本業を立て直して稼げる体質に変革していくことが急務となっています。

 これらから、我々中小企業診断士も、これまでの発想を変えて、自身の役割や能力を見直していく必要に迫られております。そうしなければ、中小企業の経営課題を解決し、中小企業の生産性を上げつつ、更なる事業の発展に資することが出来なくなってしまうからです。このような、危機感を持って、自らを変えていかなければならないと考えております。

 城南支部は、この危機感をベースに、中小企業・小規模事業者に対するコンサルティング能力を上げていき、行政や支援機関の皆様からの多種多様なご要望に応えていく所存です。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

 こちらをもちまして、簡単ではございますが、新年のご挨拶とさせて頂きます。

以上

21/01/04 00:00 | 投稿者:羽田巧
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