経営お役立ちコラム
経営のヒント!
新型コロナウイルス感染症への対応の中、アフターコロナに向けて経営にも分水嶺(物事の方向性が決まる分かれ目)があると思います。これは、どの方向に向かっていくのか、社運をかけた意思決定になると言っても過言ではありません。

第1回では、その方向性について、経営の舵取りを人的資本経営に大きく転換すべきであると提言をしました。

第2回では、人的資本経営を実践するために必要な人づくり(人財開発)について、具体的な方法についてお話をします。

第1回と同様に、人的資本経営を意識した時は、人財と表記し、一般的な言葉として使う人材とは対照的に使い分けています。

 

(1)人材マネジメントの課題

人財開発は、人材マネジメントの中核に位置づけられます。初めに、人材マネジ…

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21/09/30 21:00 | カテゴリー: | 投稿者:広報部 コラム 担当
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大は、我々の日常生活のみならず産業界にも多大な影響を及ぼし、人も組織(企業)も変革することを余儀なくされました。

本コラムでは、経営者としてアフターコロナを見据えて、VUCA(Volatile:不安定な、Uncertain :不確実な、Complex:複雑な、Ambiguous:曖昧な)の時代に、どのような方向に経営の舵を切っていくべきなのでしょうか。

(1)人的資本経営への転換

結論を先に述べれば、人的資本経営に大きく舵を切ることだと考えています。

人的資本経営とは、人的資本(人の持つ能力やスキル)へ投資をして、そのリターンとして企業価値の最大化を図る経営と言えます。具体的には、人材戦略と経営戦略を連動させて、人材を人…

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21/08/31 21:00 | カテゴリー:,  | 投稿者:広報部 コラム 担当
『会社引き継ぎの一つの手法としてのM&A』という切り口でお届けする全3回シリーズ企画の最終回は、「事業承継にまつわる国の施策について」です。

第1回コラムでは「株式譲渡」と「事業譲渡」という譲渡手法のご紹介、第2回はM&Aにおける「売り手」と「買い手」それぞれのメリットと考慮すべきリスクをご説明しました。

過去2回をお読みいただいた事業者様は「M&Aの手法は分かった。事業を承継して守りたい(もしくは効率的に拡大したい)というのは当社も同じ。だけど、やっぱりM&Aをやる会社は一部の特殊な会社でしょ?」と思われたかもしれません。

そんな皆様、経済産業省が2021年4月30日に公開した「中小M&A推進計画」をご存じでしょうか?国は、事業者様…

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21/07/31 21:00 | カテゴリー: | 投稿者:広報部 コラム 担当
『会社引き継ぎの一つの手法としてのM&A』という切り口でお届けする全3回シリーズ企画の第2回は、「売り手・買い手、それぞれの立場にとってのM&A」という内容でお届けします。

前回の第1回コラムでは、自社の株式を会社や個人に売却することで会社の所有権や経営権を譲渡する「株式譲渡」、社内の一部または全部の事業自体を売却する「事業譲渡」といった譲渡スキームについて解説しました。そして今回は、M&Aという手法を通して「売り手」と「買い手」それぞれがどんなメリットを享受できるか、また、考えるべきリスクはどういったものがあるかについて、まとめました。

 

1.売り手にとってのM&A

売り手になるきっかけですが、大きく2つに分けられます。

・…

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21/06/30 21:00 | カテゴリー: | 投稿者:広報部 コラム 担当
一昔前まで、M&Aというと大企業が大企業を買収するような大型の案件であることがほとんどでした。例えば、大手銀行が国内の銀行を買収したり、大手通信会社が海外の携帯電話会社を買収したりと、当時の新聞やメディアで話題となったことが記憶にあるのではないかと思います。

これらは「自社の規模を拡大するため」、「新たな顧客を増やすため」といったように、買収する側の企業目線で語られることが多かったのですが、現在、M&Aは、会社を引き継ぐための手段として、つまり「売る側」の視点として注目されています。

これは、経営者の高齢化・後継者不足により事業の引継が円滑にできないという問題がクローズアップされてきていることにも起因しています。そこで、今回は『会社引き継ぎの1つの手法としてのM&A』という切り口…

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21/05/31 21:00 | カテゴリー: | 投稿者:広報部 コラム 担当
このところのコロナ禍で「テレワーク」「リモートワーク」「ワーケーション」と言った言葉を最近よく耳にするようになりました。いずれも、働き方改革の一つとして以前からあった言葉でしたが、コロナにより密を控える状況が出てきたためにこれらの導入が大手を中心に一気に進んだ感じがあります。

1.テレワークとリモートワークの違い

テレワーク(telework)とリモートワークは会社の仕事を会社以外のところで行うこととして同じ意味で使われることが多いのですが、厳密にはその定義は少し異なります。

◆テレワーク(tele=離れている場所 + work=働く)

実は1980年代より使われている言葉で、総務省により「テレワークとは ICT と呼ばれる情報通信技術を活用し、場所や時間を有効に活用…

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21/04/30 21:00 | カテゴリー: | 投稿者:広報部 コラム 担当
IT用語というのは何かと分かりにくいもので、昨今でもDXやらIoTといった用語が紙面を飾らない日はありません。今日(2021年3月4日付)の紙面にも、エアコンにAIを使って見守りサービスを始めるとか、DXの推進で工場の人手を半分にするといった話がありました。今回はDXとは何か、それが必要になった背景と関連する用語について簡単に解説したいと思います。

■そもそも「DX」とはなんでしょうか?
「DX」とは、デジタルトランスフォーメーション(デジタル改革:Digital transformation)の略で、2004年にスウェーデンのエリック・ストルターマン教授によって提唱された概念で、「ITの発達が人々の生活をあらゆる面でより良くしていく」というものです。「DX」の定義は明確に定まってお…

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21/03/31 21:00 | カテゴリー:, ,  | 投稿者:広報部 コラム 担当
東京商工リサーチの調査では、2020年の休廃業・解散企業の数は前年度比14.7%増で過去最高の4万9698件になりました。これは、もともと後継者難が課題となる中で、新型コロナウィルス感染拡大が追い打ちとなったためです。また、2021年予測でも休廃業・解散企業の数は5万3000〜5000件になり、これからは先行きが見通せず事業をたたむ「あきらめ型」が増えるとのことです。

診断士の立場としては、「事業継続を!」と言いたいところですが、検討に検討を重ねた結果、残念ながら会社が「廃業」となる場合も多くあります。私もちょうど昨年、祖父、父と2代にわたって経営してきた会社を廃業しましたので、その時の経験をもとに廃業の手順を説明したいと思います。
※ちなみに今回は、数名で経営していた小さな会社を想…

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21/02/28 21:00 | カテゴリー:,  | 投稿者:広報部 コラム 担当
(前号より続く)

3.ワークショップの提案

もう1つの提案はワークショップの実施です。前にもお話ししたように、社長一人が空回りして、社員の方たちのモチベーションが上がらないケースです。社長と社員との間にズレが生じ始めています。また本社の他に営業所が地方にあったりすると、社員の間にもズレが生じ、ベクトルを合わせる必要が出てきます。
そのために私はワークショップを提案する事があります。50人規模の会社であれば、6〜9名程度が適切でしょう。3名で2〜3チームができます。
ここで大切なのはファシリテーターの選定と、ゴールの設定です。ファシリテーターは社外の人間が適切です。大企業であれば、社長などの経営陣が参加することは避けますが、中小企業の場合、私はあえてオブザーバーとして出席いただ…

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21/01/31 21:00 | カテゴリー: | 投稿者:広報部 コラム 担当
1.「家業」から、「企業」へ。

 小規模事業者には当てはまらない話だと思いますが、30〜50人規模の社歴も長い会社で、社長一人が空回りしているケースに時々出会うことがあります。業績も停滞状況が続き、どうも社内の空気が澱んでいます。社員の方たちは、“やらされている感”満載で、元気がありません。
 多分10人規模の会社であれば社長個人のリーダーシップで会社は成長していけますが、この規模ぐらいになると、なかなか難しいところです。経営者も、無意識のうちに家業意識が棲みついて、対処方法に困惑されています。プレーヤー意識が強く、どうもマネジメントや社内コミュニケーションを軽く見ているようです。

2.経営ビジョンの再定義を。

 縁あって、そのような会社とお付き合いするとき、私は2つのこ…

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20/12/31 21:00 | カテゴリー: | 投稿者:広報部 コラム 担当

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