経営お役立ちコラム
QOL《Quality of Life》経営のすすめ ~人と地域と組織を“生き活き”とさせる

・社長!こんなことでお困りではありませんか?
・「受身体質の社員が多い!」「言われたことしかしない!」
「気が利かない!」「前向きな提案がない!」「社内に活気がない」
「後を任せられない」「売上が停滞している!」
“社内をもっと活性化させたい”“社員の活力を引き出したい”……等々。

・人材の育成・運用問題で、苦慮していませんか?
そんな多くの社長様の悩みに応える~人材の育成及びその運用術~について、4つの留意すべき成功要因をご提示いたします。事業運営の指針として取入れ、実行されることをおすすめします。
テーマは、「自律」と「リーダーシップ」です。

1.社員が成長する“生き活き”とした組織を創る。“自律する人材”の育成が肝要です。

「モノは作れば売れる」というような単純なビジネスはもはやありえません。現代の成熟したビジネス環境において、組織の有り様が変化しています。何故か?「顧客の要求レベルは、激しく変化し高度化している」顧客の多様なニーズに素早く応えることがビジネスの勝敗を決定づけます。

顧客の視点での情報収集が、事業経営を支える重要な戦略課題となっています。顧客との接点にその解を解く鍵があるのです。社員一人ひとりに主体性と判断力が求められています。現場で活動する社員の自律した行動が、キーとなります。顧客のニーズを吸上げます。そして、その情報を集約し分析します。自律型人材が育ち、その中からリーダーが出現します。リーダーが事業戦略を練り、経営層に意思決定を求め、具現化します。リーダーが事業活動の要となります。

2.自律型人材の育成は、リーダーの出現率を高める。リーダーを発掘する人眼力が必要です。

成長する組織は、自分を律して行動する社員が、切磋琢磨して活動しています。そこからリーダーが出現します。自律型人材が育つとリーダーの出現率が高まります。リーダーが出現すると売上が倍増します。

リーダーは部下が挑戦したくなる高貴な目標を立案し、部下と共に行動します。リーダーは部下のモチベーションを喚起します。部下のwantイメージを常に観察し、自立を促します。役割分担を明確にします。リーダーの存在が売上の増大をもたらします。リーダーの出現率と企業の成長は比例します。

「リーダーとマネージャーとは違います」。リーダーは、人の行動を動機付ける資質を持ちます。リーダーは、いまの戦略的目標と部下が抱く欲求あるいは、価値観との刷り合せを常に意識して行います。部下をひとつの目標に行動を導きます。リーダーは成功体験を持ちます。そして、3つの能力を具えています。

  (1)強い業務遂行能力
  (2)概念化デザイン能力
  (3)対・人間関係構築能力

社長は、リーダーとなる人材の発掘と選別する確かな人眼力が必要です。自律型社員の育成とリーダーの出現が、組織を“生き・活き”とさせます。

3.「人が生きる“質の向上”に寄与する」ことを、経営の起点に置くことをおすすめします。

QOL《Quality of Life》経営とは、「人の生き方を尊重する。“生きる質の向上を目指す。”」ことを、経営理念づくりの起点に捉え、組織行動の指針とする経営手法です。

QOL経営が目指す行動軸は、人の生き方に視点を置いたコンピタンスを持ちます。そして、顧客と従業員と地域社会に対して、それぞれ生きる質の向上へ寄与することを約束します。その約束を果たすとことを企業経営の行動規範とします。

  (企業理念)人の生き方を尊重する高貴な企業理念を掲げる。
  (顧客との約束)顧客のニーズに応え、最適な便益を提供する。
  (従業員との約束)従業員の自律を尊重し、成長を授ける。
  (地域と約束)地域社会の活性化に貢献する。人々の暮らしに奉仕する。

「人と社会と組織を幸せにする」。組織の目標と個人のもつ欲求“Wantイメージ”とのギャップを埋めることを重要課題とします。QOL視点での経営の実践をおすすめします。

4.QOL経営は、人的資産と情報資産の蓄積に注力。知的資産を強みとし、最大限活かします。

QOL経営は、定量的な財務的資産のみならず、定性的な知的資産の蓄積に励み、強みにします。
定性的な知的資産には、人的資産と情報資産があります。人的資産は、「自律する人材が持つコンピタンス」です。情報資産は、「独自のビジネスモデルを支えるノウハウ・スキル」です。組織の持つ強みとして機能します。

組織のリーダーが自律した専門家たちと円卓発想のコミュニケーションを持ち、互いにもつ情報資産を開示し、交流が生まれます。共創のメカニズムが働きます。QOL経営の実践は、人と地域と組織を“生き・活き”とさせます。社員の成長 そして、組織の活性化へと導いていくと考えます。

堀内 仁

14/08/31 21:00 | カテゴリー:,  | 投稿者:広報部 コラム 担当

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