経営お役立ちコラム
音声入力について

みなさんは音声入力を使っていますか。 私の周りで使っている人はあまり見かけません。もしかしたら人前で使わないだけなのかもしれません。

私も以前は使っていませんでした。また、スマートフォンのフリック入力が苦手で、メールの返信などに時間がかかっていました。そのためスマホは主として出力装置として見るだけで、メールを返信するのは後からパソコンで行っていました。

音声入力を使うようになったきっかけは、野口悠紀雄氏の「話すだけで書ける究極の文章法」(2016年5月 講談社刊)という本を読んで触発されたことです。試しに使ってみると意外と便利なことがわかりました。認識もかなり高く、少し早口に喋っても認識されます。特にスマートフォンで使うと、苦手なフリック入力の代わりに音声入力できるので、スマホの活用場面が増えました。とくに有効と思われる用途は次の通りです。

(1)予定表

これまでは紙の手帳の予定表でスケジュールを管理していました。この機会に、スマートフォンのカレンダーアプリに今後の予定を音声入力で入れてみました。予定を入力するのは単語だけですので誤認識は少なく、以前に入力した予定を参照して変換されるので認識率はさらに高くなります。

スマートフォンのカレンダーは、パソコン上の Google カレンダーと連携するので 、状況に応じてどちらからでも入力することができます。例えば、自宅でパソコン使用中はGoogle カレンダーにキーボード入力で、外出時はスマートフォンのカレンダーに音声入力でというように臨機応変に予定を入力することができます。

(2)メールの返信

スマートフォンで受けたメールは、急ぎのもの以外は後でパソコンから返信していました。これに対しても、音声入力を使ってその場で返信することができます。誤変換があれば、手入力で修正することが必要ですが、メールの返信がこれまでより早くできるようになります。あるいは、音声入力で大まかに作成したメールを自分宛に送信しておいて、帰宅後、パソコンで修正して送信することも可能です。この方法だと、一から返信メールを作成するより効率的ですし、返信忘れも防止できます。

(3)メモと検索

外出中に思いついたことをメモしたり、検索したりする時にも、スマートフォンの音声入力は便利です。思いついた時にすぐにメモしておかないと忘れてしまいますので、音声入力ですぐにメモします。多少の誤変換があっても、メモですから後で内容を思い出すのには差し支えありません。

検索についても、知りたいことがあれば、音声入力を使っていつでもどこでも検索することができます。ただし、(1)~(3)は、いずれも人前では使いづらいのが難点です。

(4)文章作成

(1)~(3)は、単語や比較的短い文の入力ですが、本格的な文章作成にも音声入力は有効です。文章作成はスマートフォンよりパソコンを使って行うことが多く、キーボード入力が得意な人はその方が速いかもしれません。しかし、考えたことを口頭で話す方が自然で、スムーズに考えを引き出せると思います。例えば、思いついたことを音声入力でどんどん蓄積しておいて、後で編集すると効率的です。また、外出中でも、スマートフォンに音声入力して自分宛にメールで送れば、それも盛り込むことができます。実はこの原稿も音声入力を使って下書きしました。

余談ですが、私はキーボード入力の際に「親指シフト」という方式を使っています。これは、F社のワープロに採用されていた方式で、「親指キー」と「他の文字キー」を同時に打鍵することにより、直接かなを入力できます。ローマ字入力に比べ、以下の利点があります。

・思いついた言葉の音(読み)を頭の中でローマ字に変換する必要がない。

・同時打鍵方式の採用により、打鍵数がローマ字入力の約6割に削減できる。

こちらもぜひ試しに使っていただきたいと思います。

 

嶋田 弘僧

21/11/30 21:00 | カテゴリー:,  | 投稿者:広報部 コラム 担当

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