経営お役立ちコラム
資金繰り、金融
♦はじめに

昨年から円安ドル高の傾向が見られ、新聞やニュースを賑わしています。「金利の動向から景気を読み解く」の最終回は、金利がこの「為替」にも影響を与えることをテーマにしたいと思います。(本コラムの記載はすべて執筆者個人に属し、組織等の公式見解を示すものではありません。投資等の判断は自己責任でお願いします。)

♦昨年からの円安の要因には「内外金利差」の拡大がある

「ドル円」などの為替が変動する要因はさまざまですが、一般に「金利」は為替に影響を与える重要な要素です。投資家が少しでも高い金利で資産を運用しようとして金利が高い国(例えばアメリカ)の通貨を買い、金利が低い国(例えば日本)の通貨を売ると、これは「ドル高円安」の要因になります。特に日本と外国の金利差(内外金利差と言い…

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23/10/31 21:00 | カテゴリー:, ,  | 投稿者:広報部 コラム 担当
◆はじめに

2022年12月、「経営者保証改革プログラム ~経営者保証に依存しない融資慣行の確立加速~」(注1) が政府から公表されました。金融機関向けの監督指針の改正も盛り込まれ、23年度は“脱”経営者保証の流れが一気に加速する見込みです。今回は足元で大きな改革が進む「経営者保証」について、経営者の方々に知っていただきたいポイントをまとめました。約3分でお読みいただけますので是非ご覧ください!

◆経営者による個人保証 ~中小企業融資の現場では半ば慣行に~

経営者保証とは、中小企業が金融機関から融資を受ける際に、経営者個人が会社の連帯保証人となることです。企業が倒産して融資の返済ができなくなってしまった場合、経営者個人が企業に代わって返済することが求められます。経営者保証は…

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23/04/30 21:00 | カテゴリー: | 投稿者:広報部 コラム 担当
◆はじめに

新型コロナウイルス感染症の大流行や世界的な物価高によって、収入が不安定になっている企業が増えている。また、経営者の高年齢化に伴い、事業承継に課題を感じている企業も多い。今回は中小企業が「収入の安定化」および「事業承継の円滑化」を図るために不動産を活用する手法を紹介したい。

 

◆中小企業を取り巻く課題

最近では金融緩和の副作用として世界的な物価高が進行している。日本もその例外ではなく、2022年8月の企業物価指数は昨年比9.0%上昇し、2020年の平均を100とした水準で115.1と過去最高になった。仕入原価ばかりが上昇し、販売価格に上乗せできていない中小企業も多い。このように経済の先行きが不透明な中、安定した収益源を確保することは中小企業経営者…

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22/10/31 21:00 | カテゴリー:,  | 投稿者:広報部 コラム 担当
1.はじめに
 新しい事業を始める場合、多くのケースで「事業計画書」を作成します。
「事業計画書」を作成するにあたり、事業戦略、市場規模(マーケット)、顧客像(ペルソナ)、ビジネスモデル(どんな価値を提供してどこから対価を得るのか)、売上・利益予測(予測PL)など多くのことを整理する必要があります。

ここで特に頭を悩ませるのが売上や利益などの会計面かと思います。
なぜならば、既存の事業とは異なり売上・利益を把握する仕組みが無かったり、経験から何となく分かる“勘”が利かなかったりするためです。そこで新しい事業を始める時に必要となる会計の知識をご紹介します。
この知識とは、「想像する力」、「変換する力」、「まとめる力」、「見通す力」の4つです。
イメージしやすいようにキャベツを例…

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19/01/31 21:00 | カテゴリー: | 投稿者:広報部 コラム 担当
1.財務計画の2つの切り口~トップダウンとボトムアップ

財務計画作成のプロセスは、トップダウンアプローチとボトム
アップアプローチの2方向に大きく分けられます。
トップダウンアプローチとは、まず長期的に達成すべき目標値を定め、
それをいかに達成するかを考えるやり方。反対にボトムアップ
アプローチでは、日々の売上見込みなどを積み上げた結果、計画期間
にどれだけの成果を達成できるかを見極めることになります。

トップダウンアプローチでチェックすべき事項は、やはり事業の
魅力度です。平たく言えば、「その事業は儲かるのか」ということ。
売上規模や利益額は、創業者自身だけでなく、金融機関や投資家に
とっても魅力的に映るものでなくてはなりません。
売上・利益だけでなく、経営の…

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12/12/09 08:42 | カテゴリー: | 投稿者:椎木忠行
起業にあたって必要とされる「事業計画書」。本連載では3回に
わたって、何を・どの順番で考え、どう形にしていくか、その手順
や留意点について解説します。第1回は、事業計画書はなぜ必要か
について、解説します。

(1)誰のための「事業計画書」?

事業のスタートアップに欠かせないとされる「事業計画書」。
ですが実際には、融資審査などで必要に迫られて作成するケース
が多いのではないでしょうか。また世の中には、そうした審査を
クリアすることを目的とした事業計画書の書き方についてのセミナー
や書籍も数多く存在しているようです。
「審査のために仕方なく」というのはさすがに極端なケースですが、
多くの創業者が、事業計画書は「他人に事業を説明する」ための
ツールと認識しているこ…

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12/11/11 10:00 | カテゴリー: | 投稿者:椎木忠行
毎日努力されている経営者の皆様に、経営に役に立つ事例を
お届けします。これにより、気づきをされて、貴社の経営に
いくらかでも貢献できれば筆者の望外の喜びです。

創業7年目を迎える従業員8名のH社は、土壌改善施工の事業を
行っています。G社長から、「経営計画の立案の仕方」について、
中小企業診断士Kへ支援の依頼がありました。G社長は、大手化学
薬品メーカの営業出身の方です。

来期計画を立てるため、過去の財務報告書を見ました。年々増収
で、不況下での営業活動を真剣にされ成果を出しています。利益は
創業後3年目までは赤字ですが、次第に赤字幅が減っております。
そして、4年目から黒字を出し始め、まもなく累積赤字を解消する
見込みです。経費の使い方も、慎重さが感じられます…

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11/03/21 09:11 | カテゴリー: | 投稿者:椎木忠行

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