経営お役立ちコラム
成功する企業は「基本的な経営の王道」

成功している企業に“経営の秘密”など実は存在しません。あるとすればそれは怪しい噂

-都市伝説に過ぎません。
成功する企業に共通しているのは『基本的な経営の王道』を実直に運用しているという事実
です。

優れたコンサルタントほど、そのことをよく理解しています。
そしてそれは、様々な状況に直面するあらゆる経営者に可能性と希望を与えるのです。

経営の核心-成功する企業は経営の王道に従う
●「経営者の覚悟」が組織全体に浸透し、従業員が行動する際の判断基準として機能している。
●「分かり易い目標」を共有することで、従業員が自律して考え活動している。
●「基本的な経営の仕組み」を実直に真摯に運用している。

つまり成功する企業では「経営者の覚悟」として示された一貫した方針の下で、
「共有された目標」を達成するべく、「基本的な経営手法」に従って、ブレることなく運用
されているのです。

1.「経営者の覚悟」
「経営者の覚悟」とは「経営理念・事業目標・行動方針」-言い換えれば“事業を為す理由、
実現したいこと、我々のやり方”のことです。従業員にとってあらゆる活動の拠り所となる
判断基準であり、これが曖昧であれば自律的で一貫性のある行動などは期待出来ません。
組織の血流として「経営者の覚悟」を徹底して浸透出来るかどうかが、経営の成否を左右します。
経営は“はじめに覚悟ありき”なのです。

2.「分かり易い目標の共有」
人財、資金、設備等を効果的に活用するために、それを集中させる「目標」を明確に共有
しなければなりません。
「目標」は、経営計画の中で具体化されて検討されるべきものです。人であれ事業であれ、
ブレずに真っ直ぐと絶え間なく工夫して歩んでいけば、必ず目標に近づきます。
経営者の覚悟が航海中の「様々な判断の拠り所」であるとすれば、目標の共有は「進むべき
針路を示す羅針盤」なのです。

3.「基本的な経営の仕組み」
基本的な経営の仕組みとは広く知られた極めてシンプルな仕組みに過ぎません。しかし、
その実直な運用の徹底こそが「経営者の覚悟」に従った組織の自律的な事業活動を可能に
するのです。
●経営理念―誇りを与えて方向を明示
●経営計画-重点事業や方法を検討し航海計画を明確化
●到達目標-経営計画の中で針路・羅針盤を策定
●経営戦略-到達目標を実現するための手段を選択
●事業計画―戦略を実行する中期計画を策定
●年度計画-事業計画を年度単位で具体化
●経営戦術-効果的な個々の手段を選択
●行動方針-従業員の行動に一貫性を付与
●実績評価-公正な評価により意欲向上と改善を促進

基本的な経営を徹底して運用し、また経営者自らが「覚悟」に忠実になることで
・理念に従い、計画と目標が共有され、必要な戦略と戦術が選択され、行動方針に沿った
ブレない活動が一貫して行われ、様々な環境変化に対応できる組織になる。
・理念と方針を理解し、誇りを持って行動する風土が醸成され、ひとりひとりが方向を
誤らずに自主的に判断できる。
・公正な評価により意欲が向上し、経営計画の達成に向けて結束していくことを可能とする。
・会社の魅力が高まることで、人が集まり組織がさらに強化される。

成功する企業は、実は基本に忠実であろうと努力しています。秘法を探すより「基本的な
経営の仕組み」を実践することが成功への鍵だと確信しているのです。

上田 悠貴

16/08/01 23:45 | カテゴリー: | 投稿者:広報部 コラム 担当

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